麦茶さんご推薦のお伽草子 第14話「東京」には、いろいろと興味深い鉄道と東京地理歴史の描写が出てきます (旧万世橋駅など)。そこで、駒込に関して、登場人物がこの駅には六義園 (りくぎえん)と旧古河庭園ぐらいしかなく誰も降りないと言っていました。
この台詞には、非常に痛いところを突かれた気分です。
なにせ、六義園と旧古河庭園といえば、行こうと思いつつまだ行っていない庭園の筆頭です。駒込で下車した記憶もありません。
というわけで、ともかく駒込で初下車して、六義園に行ってみようと思ったわけです。(旧古河庭園に行くなら、他の駅の方が便利そうなので六義園に決定)
ちなみに、なぜ庭園かと言えば、やはり体調を少しでも良い方向に慣らしていくために歩く必要があると思ったためです。
余談 お伽草子 §
ちなみに、お伽草子ネタは旧淀橋区角筈周辺散策に続いて2回目になります。この作品の平安編はほとんど見ていません。東京編は麦茶さんに勧められて少し見始めましたが、東京の地理、歴史に関するマニアックな蘊蓄の山盛りという感じで心動かされるところがありますね。
見覚えのある駅前風景 §
初めて下車するホームだ!と思いつつ駒込で下車。
しかし、改札を出て駅前広場を見ると、来た記憶があります。
何のことはない、南北線から山手線に乗り換えた時に、ここに来たことがあることに気付きました。もしかしたら、JR駒込駅に下車するのは初めてかも知れませんが、JR駒込駅から乗車したことは確かにありました。
しかしショッキングなことに §
しかし、ショッキングなことに、来たことのある場所からちょいと歩くと、六義園の門が見えるではありませんか。まさに、既に来たことのある場所のすぐ近くに六義園があったとは。なかなか新鮮な衝撃でした。
開いていた染井門 §
六義園で最も駒込駅に近い門は染井門と言いますが、普段は閉じているようです。
しかし、「紅葉と大名庭園のライトアップ」というイベントのために特別に開いているようです。ライトアップを見る時間に行ったわけではありませんが、これはラッキー。そこから入ることで、ちょっと楽ができました。
紅葉 §
一部が綺麗に紅葉していて、そこにカメラを持った人が集まっていました。
遠景に見えるビル §
庭園内から遠景にビルが見える風景を見ると、けして悪くないと感じます。
あくまでこの庭園は、単に過去を保存するだけのものではなく、現在進行形でこの都市に住む者達のために存在している、という側面もあると思うからです。
感想 §
かなり大きく、かつ土地にも起伏があって意外性もありますね。
できるだけ遠回りしつつ一周してきました。
他の庭園と比較して、派手ではないが落ち着いてしっくり来る感じでした。華美ではないがよく手入れされているということか、もともとも設計が良いのか良く分かりませんが、そういう印象を感じました。